2012年03月14日

キャリアと分岐点

前に所属していた事務所に転職を決心したとき、オファーをいただいていて最後ぎりぎりまで迷ったもう一つの法律事務所がありました。

私の住んでいる州では最大の法律事務所で世界15箇所以上にオフィスを構えていて全米でも認知度の高い事務所です。(リーマンショック以前の当時)約1000名のロイヤーが所属していたその事務所の本拠地となるオフィスです。東京にもオフィスがあります。当時の専門分野だった地方債市場業務部門は州内ではほぼ独占的な存在を謳歌しており将来の基盤構築の面で間違いない選択肢ではあったのですが、最後の最後で結局お断りしました。(その理由は追伸として後述の通り。)

すると、今年の新年早々公表されたプレスリリースが州内の地方債市場で一気に広まりこの話題でもちきりになりました。その事務所の地方債市場業務部門全体が同業他社であり前ニューヨーク市長ジュリアーニ氏の率いる法律事務所に吸収されるという内容でした。

お断りしないであのままあの事務所に転職をしていたら今自分は地方債市場業務部門と共に一緒に移動していたのかもいれないと思うと、キャリアを積んでいく上で、それぞれの分岐点で下す自らの決断によってどれだけキャリアが変わっていくのか改めて考えさせられました。

そこで思い出したのが、極端にネガティブな例なのですが、大学院留学を終えて帰国したばかりのとき、当時、不動の巨大エネルギー会社であり誰もが将来を疑わなかったE会社の法務部からお誘いをいただいていたことでした。その直後当該会社は、読者の方々もご存知のように米国ビジネス史上最悪の不正会計が明らかになり世の中の法律改正の発端となった大事件を起こしていました。

決断を下すにあたって、タイミングや景気など世の中の動きに逆行することは出来ませんから、そういった運命的な空間の中で、自分の直感を信じてそこから派生的又は論理的に沸いてくる信念を貫くより方法はないのかもしれませんね。

追伸:最後の最後にお断りした理由というのは、当時転職先に選んだ事務所の東京オフィスで以前に働いていた点や、(所属オフィスのロケーションでの主要業務にプラスアルファとして当該事務所の東京オフィスの手伝いの機会を狙って)対日商業取引が圧倒的に多かった点や、同じ証券市場でも郡・市町村・学校区・水道区等の地方公共団体の代理を主な業務とする地方債市場業務から企業代理をするコーポレート・ファイナンス分野にシフト願望が芽生えてきていた点や、居住している州内では大逆転なのですが転職先に選んだ事務所が圧倒的に世界規模での認知度が高かった点などがありました。
posted by Working Mom at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | キャリア論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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