2012年02月01日

典型的な一日

例えば・・・

欧州関連事業の法務、内部監査、ビジネス担当者と諸々の確認事項。
米国内の多数の子会社の企業統治業務。
米国内の会社報告書等の作成の補佐。
米国内のファイナンス関連の契約書作成の補佐。
米国内の監査部門とコンプライアンス事項の確認。
米国内の監査部門と会社組織図の変更確認。
香港拠点からの諸々の法務依頼事項への対応。
南米拠点の会社基本文書や議事録等のレビュー。
中国関連事業の諸々の法務関連の問い合わせへの対応。
何カ国にもあるジョイント・ベンチャーの企業統治業務。

こんな具合に世界をぐるぐると回って一日の業務が終了するのが典型的な一日です。

その他、週一で、企業戦略チーム会議や法務部長補佐と一対一のミーティングなどに参加したり。

こう書くと難しいことをしているように聞こえるのですが、実際はアットホームな雰囲気で和気藹々としています。この部分、ほんの4ヶ月半ほど前まで自分がいた弱肉強食のNY系巨大法律事務所では実現しえなかった「美徳」でもあります。

まだ30代半ばの自分が言うのは適切かどうか分かりませんが、どうやら長生きできそうです。
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2012年01月28日

高品質な「テレプレゼンス」によるビデオ会議

先日、欧州の世界総本社とビデオ会議に参加したときの感動エピソードです。

何に感動したかというと、ビデオ会議の高質な機能でした。

今まで(巨大ローファーム時代)海外オフィスやクライアントとビデオ会議は何度も参加したことがありますが、映像の鮮明さはいまいちで、一昔前までの国際電話のように映像と音声に少々のズレがあったり、会議中に突然映像が消えて音声のみになったり、反対に音声が突然消えて参加者の口の動きだけ映って音声が消えたり、参加者が会議室に持ち込んでいる業務用ブラックベリーなどのデバイスの摩擦音のようなノイズが発生して会議室中の参加者が焦りながら個々のブラックベリーを机上から急いで移動させたりするなどなかなかスムーズにいかないことが多々ありました。

そんな中、今回体験したビデオ会議システムの機能性はそういった技術面での問題発生は無縁であることのみならず、その上質さと上質が故に実現可能な臨場感に遅ればせながら大変驚愕されました。

弊社が使用しているのは、IT業界では「テレプレゼンス」と呼ばれ、2006年ごろ米国市場で生まれた機能で、日本の一部の最大手企業でもここ数年の間に次々と導入されているビデオ会議システムです。

映像も音声も非常に高品質で、大型画面に会議の相手側が等身大で真正面に対面する形で映し出され、まるで直接対面しているかのような技術です。

私が実際に会議に参加して感じた範囲内では、映像と音声のズレはまったくなくまさに目の前に地球の反対側の人物が同じ会議室に同席しているような錯覚を起こすほどの高品質でした。音声に至っては、相手側に座っている右側の人物が話すと主に右側のスピーカーから声が聞こえてくる工夫も施されており実に感動しました。

短所としては、高額(一会議室の設定は1000万円以上)であることと、(弊社の会議室は会議室の後部に劇場のように少し高めに20名ほど傍聴できるようになっていましたが)、片側6名までしか座席の確保が出来ないため目線を確認できる距離で会議に参加できるのは12名までが上限になることでしょう。小会議には最適といえます。

一点ほどいちゃもん付けてみるなら、私が発言しているときに大型画面に映る相手側の目を見ると誰もいないはずの私の隣の席あたりに全員の目が集中していたので、お互い「目を合わせている」つもりなのですが実際のところ30cmほど左右の距離がずれていたことでしょうか。(これはこの商品の盲点なのか弊社での設置ミスなのか分かりませんが。)

いずれにせよ非常に画期的な技術です。

まだ商品化されたばかりの情報ですが(体験者による描写はネット上でも非常に少ないようですので)画像付きで日経IT pro記者の体験記が掲載されている下記のリンクをご参考までに貼っておきます。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20070329/266567/
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2012年01月26日

欧州諸外国の会社法についてのプレゼン

先日、法務部の中でも私の所属するチームを対象に欧州諸外国の会社法についてのプレゼンがありました。

プレゼンは、弊社のファイナンス案件の大部分を代理しているアウトサイド・カウンセル(外部弁護士事務所)の欧州オフィスに所属するパートナー数名が遥々ここ米国本社を訪問する形で行われました。NYに本社があって世界中にオフィスを構えている巨大法律事務所です。

(ちなみに、このファームは、偶然にも私が2000年に東部の某大学院に留学中に修士課程の学生全員を対象に開催された日帰りのNY研修旅行に参加した際にNY本社訪問をした先のファームで、個人的に思い出のあるファームです。)

弊社の世界本社は欧州にあり、アジア諸国の関連会社を除いて、ジョイント・ベンチャーなども含めて関連会社は欧州と米国に半々くらいあるので、米国の法律のみならず欧州諸外国の法律の基礎知識を備えておくと何かと便利なのです。定期的にビデオ会議などでこういった研修をしているのですが、現地ロイヤーたちに直接出向いてもらって開催するのは非常に珍しいことでした。

コーポレート・ガバナンス、取締役の役割、欧州の一部の国で近日実施される会社法改正に伴う今後の動き、欧州特有の従業員による労働組合、欧州諸国の税制問題に伴う企業への規制などについて様々な仮説をもとに時折熱論をしながら参加してきました。

重大な決定事項については社内のビジネス運用部門、財務、税務のチームと平行して進めていきますが、これまで長い間アウトサイド・カウンセル側からクライアントの反応を伺いながら第三者的に物を見る癖がついていた自分にとっては、クライアントの立場として自由に議論を始めたりできるところに嬉しい新鮮さを感じた時間でもありました。
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2012年01月24日

「脱皮」ストーリー

米国の最強ファームとして何冊も本が出版されていて、近年では日本でも話題の勝間和代氏によって翻訳版が出版されるほどのNY系巨大法律事務所から「脱皮」してあっという間に4ヶ月が経ちました。

深く関われば関わるほど得られた達成感と充実感とは裏腹に、プレッシャーは加速度をつけて悪化していく一方でした。朝家を出る前にブラックベリーでメールをチェックしている時点で既に動悸が激しくなるほど。

気がついたら、東京の外資で激務時代だった頃を著しく上回り、それまでの約10年間のリーガル・キャリアの中で最高の勤務時間を記録していました。

拍車をかけるように、当該ファームの西海岸オフィスに所属していた30代のアソシエートが過労死したニュースがインターネットで一気に世界中の法曹界に広まり、それ以前から悪評高かった当該ファームの非人間的な労働姿勢などが改めて浮き彫りにされました。

そんな当該ファームは、仕事と家庭とのバランスを維持するための駆け込み寺サービスを全従業員に提供しており、定期的にメールを送信していたのですが、表面的なお世話ばかりで現実のところ何の力にもならず。

連日続いた残業で疲労困憊となり帰りの深夜の高速道路でついに居眠り運転。あのときの恐怖で目が覚めました。

巨大法律事務所の中でもトップの位置を維持している当該ファームの独特な「弱肉強食」カルチャーや、所属オフィス・セクションの仕事の回り方や関係人物のパーソナリティなどを考慮して、働き方の変更願望について話し合いを持てる余地さえもないと即座判断。

あれからは早かったです。同時期に似たり寄ったりの理由で「脱皮」に成功した仲間たちから彼らの脱皮劇や脱皮先での職場環境などの聞き込み調査を始めました。皆積極的にシェアしてくれました。(そのうちの一人は自ら"flee"と表現するほど高い共感度が伺えました。)

幼児の育児真っ最中である働く母親・妻としての自覚と、育児参加への(当然といえる)純粋な希望。

履歴書を更新して希望の転職先企業を絞り込み、企業法務でクロスボーダーのコーポレート業務を継続していける道を探りました。

米国移住したばかりのときと同じ要領で人脈を利用しないで応募したポジションだったため、面接官だった上司たちはペーパー上見えない私のパーソナリティなどもしっかり観察してきましたが、決心をしてから2ヵ月半後、あの弱肉強食の世界から「脱皮」に成功しました。

脱皮先の会社は、日本も含めてグローバルにビジネスを展開しているグローバル・カンパニー。描いていたヴィジョン通りというと嘘になりますが、大よそ描いていた通りです。

今のところ、心身ともに健康維持、仕事と家庭のバランスが取り戻せた生活を送っています。
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2011年09月10日

プロフィール

広島県出身。

都内の学生時代、同期の仲間がサークルの合宿や合コンで学生生活を満喫しているのをよそに、講義のない時間は、ほぼ家庭教師や法務関係のアルバイト浸けで、夏休み・春休み・冬休み・GWなど長期休みは、決まって外資系企業法務や法律事務所でインターンをして過ごしました。

そんなつまらなさそうな学生生活の中でも、カラオケもボーリングもデートもプリクラもして(こちら、時代を反映していますね)、ゼミの教授やゼミ生との飲み会でしっかり語り合いましたけど、何よりも親元から離れて上京した先で、知的刺激の多い職場で自分の人脈で稼ぐことが楽しくて、それによって得られた自立感や充実感に何とも言えない喜びを感じていた記憶があります。

男女別に行われた就職説明会や、それに拍車をかけるように直面せざるをえなかった就職氷河期の現実で相次いだ悔し涙を何とか乗り越えて、大学卒業後は茅場町界隈の「老舗系」会社で金融翻訳の専門家としてどっぷりニッポンの会社社会に浸かりました。

その後、学生時代から夢見ていた米国北東部の「老舗系」大学院に留学。いわゆるソクラテクメソッドで教授に大教室でけちょんけちょんにされながらもなんとか卒業。パーソナルライフでは、東京での学生時代からの遠距離恋愛が実り、留学中に婚約&結婚。

修士号を取得して帰国後、赤坂界隈の「米ハゲタカ系」巨大法律事務所でパラリーガルとして激務生活を開始しました。その数年後、夫の仕事の都合で再び渡米となり、共和党色の濃い都で「地域貢献型」法律事務所で4年間ほど比較的温和な勤務生活を送りました。

その時期に妊娠・出産。働き癖から抜けられないタチの私は(今振り返ればやや無謀な行為でしたが)我が子が生後6週間で仕事復帰をして、世の中の「ワーキングマザー」の仲間入りをしました。

その後、さらなる刺激を求めて、東京外資時代に働いていた「米ハゲタカ系」巨大法律事務所の米国内某主要都市オフィスに復帰し、比較的温和なワークライフを続けていたのですが、気がついたら「弱肉強食」で"hostile"な職場環境に自分を追い込んで再び激務生活を送っていたことに気がついたんですよね。(ご参考までに、2011年7月のビラブルは約270時間突破。)

世界金融危機の渦中では、ウォール・ストリート・ジャーナルの第一面で注目されていた事件やSECなとの連邦政府による調査などの返答作成に直接関わったり、日本の東日本大震災と直接的に関連する大型クロスボーダー取引に関わったり、メキシコ湾で起こった米国史上最大の原油流出事故に付随した大型訴訟に関わったり、クロスボーダーM&Aのデューデリで米司法省からの返答プロジェクトに関わったり、大型PPP(官民事業)のクロージングで米国は東海岸から西海岸まで出張に出かけたり、事務所のニューヨーク本社に何度も足を運んだり、常に事務所のグローバルなネットワークで他のオフィスと共同作業で仕事をしました。

仕事内容がいくら魅力的で仕事熱があっても、独身時代や母親になる前のような勤務スタイルを続けていくことに限界を感じ始めて、仕事と家庭の程よいバランスを求めるようになりました。パラリーガル業開始(偶然にも米国同時多発テロ)から10年目の2011年9月に、欧州系多国籍企業の米国本社の法務部に転職して、気分を新たに企業法務(インハウス)に関わる決心をしました。

そんな私の企業法務の雑感記録です。出来るだけ肩の力を抜いてざっくばらんに綴っていきたいです。

どうぞよろしく。

追伸:帰国子女、インター、米軍基地、エクスパット、外交、国際交流、異文化経験などという言葉とは疎遠の純日本の環境で幼少時代を過ごしました。
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2011年09月05日

ご挨拶

この度、10年間奮闘してきた巨大法律事務所(所謂"The Big Laws")での奮闘生活に終止符を打って、欧州に世界総本社を構える多国籍企業の米国本社の法務部に転職することになりました。当該会社のM&Aやジョイント・ベンチャーを主要な業務として企業一般業務に関わっていく予定です。

先々週の週末に退職届を提出してから連日、業務引継ぎ作業に追われているところです。巨大法律事務所での勤務生活も残すところ一週間。これまでの「NY系巨大法律事務所で国際企業取引に関わる日々」のURLをそのまま使いつつも心機一転して新しいタイトル「グローバル企業で企業法務」で時間のとれる範囲内で更新していくつもりす。

今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
posted by Working Mom at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする